小学生のむし歯予防
小学生は、乳歯から永久歯に生え変わる重要な時期です。
この時期のむし歯予防は、将来の歯の健康を左右する大切なステップとなります。
ここでは、永久歯が生え揃う過程で注意すべきポイントや、正しいむし歯予防の方法について詳しく解説します。
永久歯に生え変わる大切な時期
小学生になると、乳歯から永久歯へと生え変わりが始まります。
この時期のケアが不十分だと、永久歯がむし歯になるリスクが高まります。
乳歯は永久歯のガイド役を果たすため、乳歯が抜けるまでのケアも引き続き重要です。
また、永久歯が生え始めたら、その成長をサポートするためのケアに移行する必要があります。
永久歯の生え変わる時期
永久歯への生え変わりは、一般的に6歳頃から始まります。
6歳前後で最初に生える「六歳臼歯」は、大臼歯の中でも特に重要な歯です。
その後、前歯や奥歯へと徐々に生え変わり、12歳頃にはほとんどの永久歯が揃います。
この生え変わりの時期は、歯並びや噛み合わせの基礎が形成されるため、歯科医院で定期的にチェックを受けることが大切です。
六歳臼歯を大切に
「六歳臼歯」は、永久歯の中でも特に重要な役割を果たします。
この歯は噛む力を支え、他の歯を正しい位置に誘導する役割を持つため、むし歯にしないことが大切です。
六歳臼歯は生え始めたばかりの頃、歯茎の奥深くにあるため、歯みがきが難しい部分です。
生え変わり時期の食事について
生え変わりの時期は、乳歯や永久歯が揺れたり抜けたりするため、硬いものを噛むのが難しくなる場合があります。
しかし、よく噛むことはだ液の分泌を促し、むし歯予防に役立つため、柔らかい食材ばかりを与えず、適度な噛み応えのある食材も取り入れることが大切です。
特にカルシウムやビタミンDを多く含む食品(牛乳、小魚、緑黄色野菜など)を摂取することで、健康な永久歯の形成をサポートできます。
正しい食習慣
規則正しい食習慣を身につけることは、むし歯予防の基本です。
食事の時間を決め、だらだら食べを防ぐ
おやつや夜食は、なるべく佐藤を含まないものを
飲み物は、お水かお茶を
食べたら歯みがきを
スポーツをする子どもは、スポーツドリンクを飲む機会が増えますが、これらには多くの糖分が含まれています。
むし歯の原因になるため、頻繁に飲むのは避け、飲んだらうがいをしましょう。
ただし、病気で食欲がなかったり脱水症状がおきている場合には、即効性のあるスポーツドリンクも大切です。上手に利用しましょう。
歯みがきのやり方
小学生になると、自分で歯を磨く習慣が定着してきます。
しかし、まだ磨き残しが多いため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。歯ブラシは小さめのヘッドで、毛先が柔らかいものを選びましょう。
歯と歯茎の境目を中心に、丁寧に磨くことが大切です。
歯ブラシの握り方と力加減
鉛筆を持つように軽く握り、ブラシの毛先が広がらない程度のやさしい力で磨きましょう。
奥歯の噛む面
歯ブラシを小刻みに動かしながら、1本ずつ丁寧に磨きます。
歯の表面
歯ブラシを歯に対して直角にあて、均等に磨いてください。
歯の裏面
歯ブラシを少し斜めに当てて、前後に小さく動かして磨きます。特に利き手側の奥歯の裏側は磨き残しが多いので注意が必要です。
前歯の裏面
歯ブラシを立てて持ち、縦方向に動かして磨くと効果的です。
また、子どもが楽しく歯みがきできるよう、歯磨き粉の香りや味、タイマーなどの工夫を取り入れるのも効果的です。
歯みがき粉は少なめに
子ども用の歯磨き粉にはフッ素が含まれていますが、量が多すぎると飲み込んでしまう可能性があります。
また、泡立ちや清涼感によって、みがけていないのにサッパリしてしまい、みがき方が不十分になるおそれがあります。
使用量は歯ブラシの半分程度を目安にし、しっかりと口をすすぐ習慣をつけましょう。
フッ素入り歯磨き粉を適切に使うことで、むし歯予防効果を最大限に引き出せます。
ケガで歯が折れた、抜けたときは
小学生は活発に遊ぶ時期で、転倒や衝突による歯のケガが起こりやすいです。
もし歯が折れたり抜けたりした場合は、折れた歯を牛乳に入れ歯科医院へ急ぎましょう(30分以内が理想です)。
抜けた歯をそのまま保存することで、元の位置に戻せる可能性が高まります。
★抜けた歯を持つときは、【歯の根っこ部分】は触らないでください
フッ素について
フッ素は、むし歯予防に効果的な成分です。
フッ素を定期的に塗布することで、歯の再石灰化を促し、むし歯に強い歯を作ります。
家庭でのフッ素入り歯磨き粉の使用と、歯科医院でのフッ素塗布を組み合わせることで、より高い予防効果が期待できます。
小学生のむし歯予防は、永久歯が健康に育つための重要なステップです。
正しい食習慣、適切な歯みがき、フッ素の活用などを組み合わせ、将来の歯の健康を守りましょう。
お子さまの歯が健やかに育つよう、保護者のサポートが欠かせません。